おっ！　ありきたりの題だね、こいのぼりなんて、と思ったかな？
ふっふ。
違うんだなぁ、ちゃうのです。 私は「本物の鯉のぼり」を見てしまったのです。
．．．．．


私がミニダムとよんでる堰堤（えんてい）では
上側は、水がせき止められるから、当然、たっぷり広々とした穏やかな水面が広がっています。
深くはなく、中州あり、土の岸辺ありのいいところです。

下側は、ミニダムからあふれた水が狭い浅瀬のごろごろ石の上を勢いよく流れています。
上と違って躍動感があり、水流の音があって、これまた気持ちのよいところです。

ミニダムはなかなかの演出家です。
私の行動範囲の中に、このミニダムは3つありますが、どこも状況は同じです。

さて、
3つのうち、もっとも川上の
天神川合流点近くのミニダムの下側にいたときのこと。
ごろごろ石の上を流れる急流を「渡れるかな」と眺めていた．．．．

と、すぐ目の前の流れに変な水飛沫があがっていて、なんだか水が黒っぽい。
そのうえ、そのあたり一帯の水面が盛り上がっている。
あらぁ？
ややっ！と思った瞬間、でっかい鯉が金色のうろこをひるがえしました。
うわっ！鯉だ。
しかも
おぉ！
そこらじゅうにいる！！。
黒く盛り上がっているのは、
全部！ものすごい！大きい！鯉が！川をさかのぼっているためだったのです！！！！。
鯉の大きさは、見えたもので60cm位。
それが何匹も何匹も絡み合うようにして、
せいぜい10〜15cmほどの深さの急流を力いっぱい登っているのです。

急に私の耳に鯉たちの立てるしぶき音が聞こえてきた。
みつめて、気持ちが集中すると、音を聞き分けられます。

見ているこちらが手に汗握るほど、力の入った泳ぎでした。

そのうえ
その一団が過ぎると
また、次の一団がモゴモゴ、バッシャバッシャー、バボバボーと現れる！
もう、ほんと、なんと表現していいのか。
すっごい力強い「こいのぼり」なのです。
実に
私がそこにいた20分ほどで、3団体が登っていきました。
感動のあまり涙が出そうになりました。（なんでかなぁグスッ）


そーかーぁ
人の世の「こいのぼり」の風習は、ここから来たのか。


あの力強さ。

うーん
納得する。
心の底から納得します。
（グスッ）

唐突ですが、「むっしー」別名「むう」の一般名が判明しました。
ま、一般名ですけどね（シラッとしてます．．．）。
というのも、
「むう」は「むう」であり、
武庫川に今や結構沢山生息してることが私には分かってしまったひょうきんもののあいつ達のことであって、
人は何と呼ぼうが「むう」は「むう」なんや！
えー？いったい何が気に入らんの、と思いますか？　（「つっこみ役」が居てないから大変）

なんでって、その名前が、
なんと！
ヌートリア

べつにカタカナが嫌なわけでないけど、
イメージっちゅうモンがあるでしょう。
私が密かに期待してたのは

ハナブタネズミ、ムコカワウソ、ウソカワネズミ

など。
どれも新種だって？　いいじゃん！。じょーとーじゃん！
て、
喧嘩してどうすんの。

といっても、今、ヌートリアの研究をしているエライ先生に確認をお願いしているところです。
それから、
私のひろーい「ヒトネットワーク」の一端に位置する「マスコミ」の方々にもご協力いただいて．．．．
なんて、一端どころか別格だってば。
ほんとに、何イイカッコしてるんだろーね。
．．．．．
ともかく、「むう」のことは、まもなく何かが分かると思います。
ま、分かっても、「むう」は「むう」だけどね。
でも、もし、ヌートリアだったら、
「むう」あらため「ぬう」にしたほうがいいかな。


で、表題の「ヤルやン」ですが、 横浜弁で言えば「やるジャン」。
いったいだれの事かといえば．．．．yes! 武庫川だよ〜っ！。

ヌートリアは草食動物です。
彼らの命を維持するための雑草が武庫川にはあるってことです。
それが「ヤルジャン」なのです。武庫川って結構ヤルやン！

やっぱ、コンクリでは生き物はいきられねーんだよォ
動物園じゃねーんだから。
ということ。

今、もし武庫川の雑草が減って、今の「ぬう」を維持できなくなったら、
彼らは、きっと、畑を荒らすでしょうね。
そーすると、あのかわいい「ぬう」は害獣ということになるのかな。
「ぬう」の食料を減らすのは、私たち人間なのに。
そーすると、
「ぬうの取り締まり」ということになる。
それって、殺すことなんだよ。
人間って勝手！。

別に、誰も「ぬう」を消滅させるとは言ってないけどね、私は心配してる。

いろんな生き物が生きて行ける世界はとても素晴らしい。
たくさんの生き物といっしょに生きていくためには、
ヒトはもう少し「快適」を我慢しないといけない。

なぜって、「ぬう」のこと１つとっても、
芝生の公園を作っちゃったら、雑草はなくなるんだからね。

ゆずりあいの精神は、人どうしでなく、生き物どうしで生かされないと。
人間も生き物だから。
地球の生き物の仲間に入れてもらわないとね。

そう、思う。

しばらく、レポートをお休みしていましたけれど、
私はもちろん毎朝、武庫川へ。
約2週間の間に武庫川に起こった変化とは．．．．
以下、ご報告します。

１．春雷を伴う夜中の大雨で増水。時々遊んでいた中州が完全に水没。

この中州がまた素晴らしい！。
川のど真ん中の、幅１０ｍ、長さ４０ｍほどの結構大きい中州で、
増水する前は、浅瀬をうまく選べば、らくらく到達。
周辺部はすべて浅瀬。ジャバジャバと進めば、あと一歩で対岸へ行けそう。
また川上や川下方面に歩き出せば、
「広い流れの真ん中に／我一人たたずむ／風がながれる／雲が飛ぶ．．．」
というような気分。

その中州がすっかり姿を消しました。
濁流水が勢いでさらった岸辺のゴミを獲物のように浮かべながらどどぉっと流れていき、
空もどことなく不穏な雰囲気をかもし出して、
「やるときはヤルのだ！」という川の意志を感じました。

２．葦が急成長。水辺の小道はいずこへ。

しかし、まぁナンですね。えらいもんですワ。
と、思わず桂小枝の口調になる、それは何かと言いますと、
葦（ヨシ、アシ）なんですね。
とにかく、ものすごい成長力！。
あら、あらっ、と思う間もなく、ぐわしっぐわしっと成長し、
いまや、私の背を完全に追い抜き、ほぼ葦ジャングルと化した水辺。
私と文太は、おかげでほとんど消滅せんとする水辺の小道のかすかな形跡をたどる訳ですが
なにしろ、縦横無尽に立ちはだかる葦の葉っぱから大切な顔面を守るために
私はひたすらうつむいて腕を振り回しながら進む。
ここは南米アマゾンかと言いたくなるような状況で、さすがの文太も
「なんぼ犬でもこんなとこ通りたくない」とばかり、進もうとしない。
考えたら、まだ5月。う〜っ、自然とゆーやつはあなどれん。
よ〜し、いくでぇ、となったらその威力はすごい。
でかいキカイを持ってくればそりゃ人間が強いけど、
身ひとつで対峙したら、自然界のパワーに圧倒される。
こうやって
ヒトの寄り付かないエリアが出来るから、
いろんな生き物がのびのびできるのかな
とも思う。

以上のように、もう、今や水辺は「自然だらけ」になっちまったので、
あんまり自然がどやこや言うてる場合でなく、
私は世の女性と同じく、
「虫、コワーイ」とか
「日焼けイヤーン」とか
言えるようになって、なんとなく嬉しい。

「かわう」って知ってますか。
「むっしー」のときしつこく言ってた「かわうそ」と違いますよ。
かわうの「う」はあの長良川の鵜飼いの「鵜」です。
あの鳥の特徴は何といってもその首！。
しまりなく太く、しかも変に長い。

長良川ではその首の根っこに紐をしめて、
鵜が飲み込んだアユを消化させず後で吐き出させるのですから
ちょっとあれはかわいそーなきがするなぁ。
でも、
それができるのもあのひょろ太長い首のせいです。

私がソイツを始めてみたのはまだ春先のことです。
サギやカモメなど白っぽい鳥ばかりの中で、一羽黒い鳥が混じっている。
あららぁ。新参者だぜ。
しかも、同種の仲間はいなくて、一羽だけまじってる。
醜いあひるの子は成長して白鳥になったし、もしかして素晴らしい(?!)鳥のヒナかも．．．
春先の観察はそこまで。

で、次は４月の終わり。
水辺に立って穏やかな水面をぼんやり眺めていると、
だいぶ離れたところに見慣れない鳥が一羽。浮いてる。
浮いて水に流されている。

ところがじっと見つめてたはずなのに、「あれっ！消えた」
飛んだかな？と見上げるけど空にはいない。
おかしいなぁ．．．あららぁ？
と思ってさらに見てると
「あっ！いた！」
さっきの場所からちょっと川下にちゃーんと浮かんでる。
そーか。
出てきたんだ、水から。つまり潜ってたわけ。
そしてやっぱりちょっとずつ流されてる。

その後、おもしろくなって何回かにわたって観察しました．．．．．（私もしつこい．．）

うーさん（カワウのことですよ）には、「お留まり場所」がある。
それは中州の端っことか、川面に出た杭とか、このあいだは流されてきたビールケースに留まってました。
とにかく動かないで休めるところ。
そこをスタート地点にして、うーさんの芸というかお仕事というかがはじまります。

まず、水に浮かんで数ｍ流されていく（ポワポワ〜）。
で、突如潜る（ズボッ）。
潜った地点から数ｍ川下で浮上（プハァ）。
以下（ポワポワ〜）（ズボッ）（プハァ）の繰り返しおよそ３から４回。
多分水中でナンカいいことがあるんでしょうね。
うーさんも気が付いたらずいぶん川下に流されてしまっている．．．．．

ここからが、みものです。
あらっ、けっこう来ちゃったでないかい？。ほんじゃ戻るかぁ？
で、
どうやって戻ると思います？　飛ぶ？　潜る？
だって鳥だもん、とーぜん飛ぶよねぇ
でも、ちゃうのです。
うーさんは飛びそうで飛ばない。
羽根を広げて一応飛びそうなスタイルになるけど、お空には舞い上がらない。
水面をバシャバシャベチャバシャと派手な音を立てて滑走するのです。
ひゃーびっくりしましたぁ。

そして、スタート地点に戻ると何事もなかったかのように再び、
（ポワポワ〜）（ズボッ）（プハァ）の繰り返し。
（ポワポワ〜）（ズボッ）（プハァ）
（ポワポワ〜）（ズボッ）（プハァ）
で、
バシャバシャベチャバシャバシャバシャベチャバシャバシャバシャベチャバシャ

あんたホントに鳥なんかいな
いや、ほんと、
おもろいやっちゃ。

こうやって考えると、長良川のうーさんは鵜さんと漢字で書くエリート。
カッコイイけど自由がきかない。
武庫川のうーさんはちょっとどんくさいけど、勝手気ままに生活たのしんでますって感じです。

最初は、家から堤防までだった。

「行ってみるかぁ」と堤防を渡って、それでも、渡ってすぐの川原でうろちょろしていた。

今思うとそのころが懐かしい。

今で言う「真ん中の堰堤（ミニダム）」の周辺で結構遊べた。
それからほんの十ヶ月ほどのあいだに、まず北の堰堤、
そしてすぐに甲武橋南の河川公園＆南の堰堤を制覇。
もうこのあたりじゃ知らないところはないよ、という状態。
しかも
いまだに拡張中だぁ！
現在、もうひとつ北の堰堤あたりの縄張り化が進行中。

う〜ん、つごう４つの堰堤をこれで手中に収めることになるのか（感慨．．．）
最北の地点から南を眺めても、我が縄張りの最南点はかすんでみえない。

なんとなく思うのですが、
やはり、北に行くほど人影が減り、同時に水がきれいになるようです。
端から端までおよそ４ｋｍ弱。こんな短い距離でもキレイの差があります。
途中で合流している仁川と天神川のせいかもねー。

川は下にいくほど確かに汚れるけど、
武庫川の場合、川下に行くほど流域住民の川への思い入れが深くなるようです。

下流に行くほどすっかり「ヒト」に占領されたエリアを武庫川は流れていくわけで、
自然が減るほど武庫川が大切になるという法則が成立しているみたい。

でもね
川の命は上流で決まる。
ダムをこしらえて水量を減らしたら、川は生きていけない。
ある程度の水量は川の命だと思う。
上流の三田市ではコンクリで固められ、どぶ川のように卑屈にながれている場所もあります。
川が死んだら
そしたら、鳥や魚や虫や草や、川で生きている何万の生命も生きていけない。

武庫川上流武田尾のあたりにダムが出来るという話しをきいて、
私は大変心配している。

どなたか
このことで、情報をください。待っています。

「ぬるぬる君」とは、しょっちゅう格闘してます。
流れに足を踏み入れると、いつだってヤツはそこにいる。
実際、迷惑なんですよォ。
水のよどんでいるところでは、よどんだぬるぬるが、急流では急流のぬるぬるが、
いつだって流れの中で、よろりんぬるりんと水の動きに身を任せて、そこ、ここでぬるっている。
なんか、
汚染を象徴してる。
招かれざるものたち、だよ。そー思うよね。
でも．．．。
---------

最初に発見したことは、
「ぬるぬる君」の上をあるいても、必ずしもぬるぬるしない、ということ。
いつも行く堰堤の上は「ぬるぬる」に満ちているけど、
むしろ「ぬるぬる君」が死にそうに乾きかけているときが危ないのであって、
「ぬるぬる」が「いきいき」しているときは、ちっともぬるぬるしない。
「ぬるぬる君」の上を歩くほうが足元はしっかりします。
つまり、
「ぬるぬる君」はぬるぬるではなかった！．．．これが第１の発見。


次に、
「ぬるぬる君」の仲間にも、緑色のぬるぬると、茶色のぬるぬるがある、ということ。
本来、「緑ぬるぬる」なのに、そこに「茶ぬるぬる」がこびりついている、というケースもある。
流れの真ん中で、ぬるぬるをじぃっと眺め、
このぬるぬるは「緑ぬるぬる」、こっちのぬるぬるは「元、緑ぬるぬる」が「茶ぬるぬる」にやられている。
でも「茶ぬるぬる」に覆われていても、「緑ぬるぬる」は「いきいきぬるぬる」だからぬるぬるしないはず．．．．
だから、ぬるぬるであってもぬるぬるでなく、ぬるぬるのようにみえていても、ぬるぬるするとはかぎらないので．．．．
．．．．．．
あーしんど！
頭がぬるぬるしてきた。

言いたかったのは、「ぬるぬる君」の中にも、「お、もしかして君は、かの青のり君ではないの？！」と、言いたくなるような好感の持てるヤツもいるのだ！ということ。
これが、２番目の発見。


今、もしかしてあなたは、
「何いってんだろーね、青のりは海に決まってるじゃん」と思わなかった？？？。
はっきり言っときますけど、青のりは川で採れるのです（海でもとれるかもしれないけど）。
．．．．．と申しますのも、、、

かの、あまりにも有名な「四万十川」の源流の一つに「滑床渓谷」というところがあります。
森深く、樹々岩々に精霊が宿っているかのよう。
そこをほとばしる流れはあくまでも清冽！。
心も目も脳味噌もざるに入れてざーっと洗ってしまいたい！
そんな気持ちにさせられる川なのですが、．．．．

「滑床」の名がはっきり示しているように、
その激しい流れの中の岩という岩には「ぬるぬる君」が狂喜乱舞してくっついているのです。
しかも！！
その「ぬるぬる君」の正体は、な、なんと！
そー、もうあなたはお分かりでしょう。
その「ぬるぬる君」の正体は、最高級の青のり！だったのです。

私は、そこの特産品である青のり（もちろん乾燥したヤツ）を買いましたが、
部屋に置いておくだけで素晴らしい芳香を放つので、部屋に入るたび深呼吸して「う〜ん！リフレッシュだぁ」という気分になれたものです。
おかげで、食べる時期を逸して母に怒られましたが。

ま、ね。 武庫川の「ぬるぬる君」が四万十川の青のりだとは、さすがの私もいうつもりはないけど、
ぬるぬる君のことを、そう嫌じゃなくなってきて、いったいコイツの正体はなんだろう、と見つめることも。
流れにのたくってるところなど、なかなかみものです。

台風８号が通り過ぎました。
６月の台風は今年２度目。これはちょっとめずらしいそうです。

夕方から雨風が強くなって、「おー、いよいよだぞ〜」と、不謹慎ながらなぜかワクワクする。
懐中電灯をチェックしたり、食べ物を買い込んだりして、結構真剣に台風に向き合って準備していました。
でも結果は、家でおとなしくしているかぎりは、とても安全だった。
ちょっと網戸がカタカタしたくらいかな。
文太は全く平常どおりでした。

でも今朝、武庫川に来たら「おおお〜ぉ！」。ものすごい水量、水勢。

いつも歩いている水辺は完全に茶色い水流下に没して、すっかり様子が変わっている。
見慣れた岸辺の木が、水中の木となって流れの中に。

すごい！すごいねー。

ここらへんはそれほど雨は降らなかったけど、水源のほうで降ったようです。
いま歩いているあたりにも、夜には水没していたとわかる形跡が残っている。

普段の武庫川は、
見ている限り、広い川原のほんの一部を占有しているだけで、
実におっとりとゆったりと流れている。
水の無い川原には木や草花が自由に茂って、
「ここまでは水は来ないから」という自信と共にあるよう。

でも、川原はやっぱり水が流れるためにあるのですね。
いざとなれば、水の力はデカい！。すごい！。
こんなとき、あんなおとなしい武庫川の知られざる潜在力をおもいしります。

それから、音!。
ゴォーッ、どぉぉぉぉー、という力強い音は緊張を強います。

このごろ、ちょっと毎日の散歩に飽きてきてたけど、
きょうは、ちょっと目が覚めた感じです。

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